腰痛と神経にはどんな関係がある?慢性腰痛が長引く理由を解説

「レントゲンでは大きな異常がないのに腰が痛い」

「腰をマッサージしても、しばらくするとまた痛くなる」

「何年も腰痛が続いている」

このような慢性腰痛でお悩みではありませんか?

腰痛というと、

「骨が悪いのでは?」

「筋肉が硬いから?」

と考える方が多いと思います。

もちろん、腰痛には骨や関節、筋肉などさまざまな要因が関係します。

しかし、痛みを考えるうえでもう一つ知っておきたいのが神経系の働きです。

今回は、腰痛と神経の関係や、慢性腰痛が長引くときに考えたいことについて分かりやすく解説します。

結論:痛みは「腰」だけで起こっているわけではありません

私たちが「痛い」と感じるためには、神経系の働きが関係しています。

身体からの情報が神経を通して伝わり、脳で処理されることで痛みとして感じます。

そのため慢性腰痛を考えるときには、

「腰のどこが悪いのか」だけではなく、痛みを感じる仕組み全体を見ること

も大切です。

ただし、

「神経を整えればすべての腰痛が改善する」

「腰痛はすべて神経が原因」

という意味ではありません。

腰痛にはさまざまな要因があり、一人ひとり状態は異なります。

そもそも痛みはどうやって感じる?

例えば、身体の組織に負担や損傷が起こったとします。

その情報は神経を通して伝わり、脳で処理されます。

痛みには、

「これ以上動かすと危険かもしれない」

と身体を守るための警告としての役割があります。

捻挫や打撲などで痛みを感じるのも、身体を守るための大切な反応です。

つまり、痛みそのものが悪いものというわけではありません。

慢性腰痛では痛みの感じ方が変化することがあります

通常、身体の状態が回復していけば痛みも落ち着いていくことが期待されます。

しかし、痛みが長期間続く場合には少し複雑になります。

長期間痛みが続くことで、神経系が刺激に対して敏感になり、本来ならそれほど強い痛みにならない刺激でも痛みを感じやすくなることがあります。

こうした状態は「中枢性感作」などと呼ばれることがあります。

例えば、

「以前より少し動いただけでも痛い」

「腰を触られるだけでも痛く感じる」

「検査では大きな異常がないのに強く痛む」

という場合、身体の組織だけではなく痛みを感じる仕組みも関係している可能性があります。

ただし、症状だけで「中枢性感作だ」と自己判断することはできません。

「レントゲンで異常なし」でも痛いのはおかしい?

腰痛で病院を受診し、

「レントゲンでは大きな異常はありません」

と言われた経験がある方もいると思います。

それでも腰が痛いと、

「この痛みは気のせいなの?」

と思ってしまうかもしれません。

しかし、画像検査で大きな異常が見つからないからといって、感じている痛みまで否定されるわけではありません。

腰痛には、

・筋肉や関節など身体の状態
・身体の動かし方
・活動量
・睡眠
・ストレスなど心理・社会的な要因
・神経系による痛みの処理

など、さまざまな要素が関係することがあります。

そのため、画像だけですべての腰痛を説明できない場合があります。

腰が痛いからといって、腰だけ揉めばいいとは限らない

前回のコラムでもお伝えしましたが、マッサージによって一時的に腰が楽になることはあります。

しかし、

「揉んでもらった日は楽だけれど翌日には戻る」

「毎週揉んでもらわないとつらい」

という状態を繰り返している場合には、痛い場所だけに注目しないことも大切です。

腰だけではなく、

・股関節など周囲の動き
・立つ、座る、歩くときの身体の使い方
・筋肉の働き
・活動量
・痛みに対する身体の反応

などを確認する必要があります。

「神経が圧迫されている痛み」とは同じなの?

「腰痛と神経」と聞くと、

「神経が圧迫されているということ?」

と思う方もいるかもしれません。

神経に関連する症状には、いくつか異なる考え方があります。

例えば脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアなどでは、神経への圧迫や刺激が脚の痛みやしびれなどに関係することがあります。

一方、慢性腰痛における「神経系の働き」という話は、それだけを意味するものではありません。

「神経が圧迫されていること」と「神経系が痛みをどのように処理しているか」は分けて考える必要があります。

痛みが怖くて動かなくなることにも注意

腰痛が長期間続くと、

「動いたらまた痛くなる」

「腰を傷めそうで怖い」

と感じることがあります。

すると、

痛い
↓
動くのが怖い
↓
身体を動かさなくなる
↓
できることが減っていく
↓
さらに動くことが不安になる

という状態につながることがあります。

もちろん、強い痛みを我慢して無理に動けばいいということではありません。

身体の状態を確認しながら、できる範囲で少しずつ活動を取り戻していくことも慢性腰痛では大切です。

睡眠やストレスも腰痛に関係する?

慢性腰痛では、身体だけではなく睡眠やストレスなどが痛みの感じ方に影響することもあります。

例えば、

「腰が痛くて眠れない」

という状態が続けば睡眠不足になります。

一方で、睡眠不足によって痛みに敏感になることもあります。

これは、

「腰痛は気持ちの問題」

という意味ではありません。

痛みは身体だけでなく、さまざまな要素の影響を受ける

ということです。

だからこそ、慢性腰痛を一つの原因だけで説明しようとしないことが大切です。

脚のしびれがある場合は?

腰痛だけではなく、

・お尻から脚に痛みがある
・脚がしびれる
・歩くと脚が痛くなり休むと楽になる
・脚に力が入りにくい

などがある場合には、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが関係している場合もあります。

症状が長期間続いている場合や悪化している場合には、一度医療機関で状態を確認しておきましょう。

こんな症状がある場合は医療機関へ

腰痛に加えて、

・脚の力が急に入りにくくなった
・歩行状態が急激に悪化した
・排尿や排便に異常がある
・会陰部周辺の感覚がおかしい
・大きな転倒や事故のあとから強く痛む
・発熱や強い体調不良を伴う
・理由なく体重が大きく減っている

といった場合には、整体で様子を見ず医療機関を受診してください。

おおにし整体院では「痛い場所」だけを見ません

当院では慢性腰痛の方に対して、

「腰が硬いから揉みほぐす」

という施術だけを行うわけではありません。

・どんなときに腰が痛むのか
・どの動きで症状が変化するのか
・腰や股関節がどのように動いているのか
・身体の左右差
・筋肉の働き
・神経の働き

などを確認します。

そのうえで、当院では神経整体を中心に一人ひとりの状態に合わせた施術を行っています。

強く揉んだり、無理に身体をひねったり、ボキボキしたりするような施術は行いません。

痛みだけではなく「できること」を増やしていく

慢性腰痛が長く続くと、

「腰が痛くならないように生活する」

ことが中心になってしまうことがあります。

しかし、本来やりたいのは、

「買い物へ行く」

「長時間仕事をする」

「ゴルフをする」

「旅行へ行く」

「家族と出かける」

といった日常生活ではないでしょうか。

そのため当院では痛みの数字だけではなく、

腰痛によってできなくなったことを、もう一度できるようにしていくこと

を大切にしています。

まとめ

慢性腰痛には、骨や筋肉、関節だけではなく、神経系による痛みの感じ方も関係することがあります。

特に痛みが長期間続いている場合には、

「痛い場所=原因」と一つに決めつけないこと

が大切です。

腰の状態だけではなく、

・身体の動き
・股関節など周囲の状態
・活動量
・睡眠
・神経系の働き

など、身体全体を見ていく必要があります。

「検査では大きな異常がないのに腰が痛い」

「腰を揉んでも何度も繰り返す」

「何年も慢性腰痛に悩んでいる」

という方は、お気軽にご相談ください。

おおにし整体院
院長 大西孝幸

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