脊柱管狭窄症はなぜ前かがみになると楽になる?

「普通に歩くと足が痛くなるのに、前かがみになると楽になる」

「スーパーのカートを押していると意外と歩ける」

「自転車ならそれほどつらくない」

脊柱管狭窄症と診断された方から、このようなお話を聞くことがあります。

では、なぜ脊柱管狭窄症では前かがみになると症状が楽になることがあるのでしょうか?

今回は、その理由と日常生活で気をつけたいポイントについて分かりやすく解説します。

結論:前かがみになると神経への負担が軽くなることがあります

脊柱管狭窄症では、腰を反らしたときに神経の通り道がさらに狭くなり、足の痛みやしびれが強くなることがあります。

反対に、腰を少し曲げた前かがみの姿勢では、神経の通り道にゆとりが生まれ、症状が軽くなる場合があります。

そのため、

・立っているとつらい
・歩くと足が痛い、しびれる
・座ると楽になる
・前かがみになると楽になる

といった特徴がみられることがあります。

ただし、すべての脊柱管狭窄症の方に同じ反応が出るわけではありません。

スーパーのカートを押すと歩きやすいのはなぜ?

脊柱管狭窄症の方からよく聞くのが、

「何も持たずに歩くとつらいけれど、スーパーのカートなら歩ける」

というお話です。

カートを押すと自然に身体が少し前かがみになります。

この姿勢によって腰を強く反らしにくくなり、症状が出にくくなる場合があります。

同じような理由で、

「杖をつくと歩きやすい」
「手押し車なら歩ける」

という方もいます。

自転車なら大丈夫という方もいます

「歩くのは10分もつらいのに、自転車なら乗れる」

という方もいらっしゃいます。

自転車に乗る姿勢も、一般的には身体が少し前に傾きます。

そのため、歩行時よりも症状が出にくい場合があります。

ただし、転倒の危険性がある方や足に力が入りにくい方などは、自転車が適していないこともあります。

無理に乗るのではなく、ご自身の身体の状態に合わせることが大切です。

歩くと足がしびれて、休むとまた歩ける「間欠性跛行」

脊柱管狭窄症で特徴的な症状の一つに、**間欠性跛行(かんけつせいはこう)**があります。

最初は歩ける

しばらくすると足が痛い・しびれる

前かがみになったり座ったりして休む

症状が軽くなる

再び歩ける

という状態です。

「少し休めばまた歩けるから大丈夫」と長期間そのままにしている方もいますが、以前より歩ける時間や距離が短くなっている場合には注意が必要です。

では、ずっと前かがみでいた方がいい?

ここで注意していただきたいのが、

「前かがみになると楽=ずっと前かがみでいればいい」

というわけではないことです。

症状を避けるために常に身体を丸めた姿勢を続けていると、身体の動きが偏ってしまうことがあります。

大切なのは、無理に姿勢を正そうとしたり、反対にずっと前かがみで過ごしたりすることではありません。

「どの姿勢なら症状が出にくいのか」

「どの動きで症状が強くなるのか」

を確認しながら、現在の身体の状態に合わせて生活することが大切です。

無理に腰を反らすストレッチにも注意

「姿勢が悪いから腰を伸ばした方がいい」

と思い、腰を強く反らすストレッチをしている方もいらっしゃいます。

しかし、腰を反らしたときに足の痛みやしびれが強くなる方の場合、その運動が身体の状態に合っていない可能性があります。

ストレッチや体操は「痛いほど効く」というものではありません。

行ったときや行った後に、

・足のしびれが強くなる
・痛みが増える
・歩きにくくなる

といった変化があれば、無理に続けないようにしましょう。

前かがみで楽になるからといって、必ず脊柱管狭窄症とは限りません

前かがみになると症状が楽になることは、脊柱管狭窄症でみられる特徴の一つです。

しかし、それだけで脊柱管狭窄症と判断することはできません。

足の痛みやしびれには、腰以外の神経や血流などが関係していることもあります。

症状が長く続いている場合や、歩ける距離が徐々に短くなっている場合には、自己判断だけで済ませず、医療機関で状態を確認しておくことが大切です。

おおにし整体院では「どんな姿勢なら歩きやすいか」も確認します

当院では、単に「腰が痛い」「足がしびれる」という症状だけを見るのではなく、

・どのくらい歩けるのか
・立っているとどうなるのか
・前かがみになると変化するのか
・座るとどのくらいで楽になるのか
・股関節や骨盤がどのように動いているのか

なども確認しています。

同じ「脊柱管狭窄症」という診断名でも、身体の状態や困っていることは一人ひとり違うからです。

当院では強く揉んだり、無理に身体をひねったり、ボキボキしたりするのではなく、身体への負担を抑えながら一人ひとりの状態に合わせて施術を行っています。

目標は「良い姿勢」ではなく、やりたいことができる身体へ

姿勢を良くすることだけが目的ではありません。

「休憩せずに買い物に行きたい」

「友達と一緒に歩きたい」

「旅行に行きたい」

「また趣味を楽しみたい」

その方がやりたいことをできるようになることが大切だと当院では考えています。

前かがみになると楽だからといって、それだけに頼るのではなく、身体全体の状態を確認しながら改善を目指していきましょう。

まとめ

脊柱管狭窄症では、腰を反らすと神経の通り道が狭くなり、反対に前かがみになることで神経への負担が軽くなって、足の痛みやしびれが楽になる場合があります。

そのため、

・スーパーのカートなら歩きやすい
・座ると楽になる
・自転車なら比較的楽
・前かがみで休むと再び歩ける

といった特徴がみられることがあります。

ただし、「前かがみなら大丈夫」と自己判断するのではなく、症状が続いている場合や歩ける距離が短くなっている場合には、一度医療機関で状態を確認しておきましょう。

脊柱管狭窄症による足の痛み・しびれや、歩行のお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。

おおにし整体院
院長 大西孝幸

おおにし整体院